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あなただけのための選書「一万円選書」に惹かれる

4月23日に放映されたNHKの「プロフェッショナル」で、北海道砂川市にあるいわた書店店主の岩田徹さんをフィーチャーしていた。岩田さんは、カルテと呼ばれる、読書歴を含む半生に関するアンケートをもとに、その人の導きとなるような本を選ぶ「一万円選書」に取り組んでいる。

 

町の小型書店が苦難の時期を迎える中、岩田さんは、取次が持ってくる本(いわゆる売れる本)をただ並べるのではなく、自分が本当に売りたい本を書店に並べるようになる。そうした中、友人から自分が読みたくなるような本を選んで欲しいと1万円札を渡されたのきっかけに、「その人の人生はひとつしかない。そのたった一人のために本を選ぶ」一万円選書のアイディアを思いついたそう。

年に数回抽選を行っており、毎回数千件の中から月数十件が選ばれるらしい。今では、3,000人待ちとか。

カルテの内容は、こんな感じ。このカルテをもとに、その人に呼んでもらいたい本を10冊程度選んでもらえる。

  • これまで読んだ本で印象に残っている本BEST20
  • 年齢
  • 家族構成
  • 仕事の内容
  • よく読む雑誌
  • 最近気になった出来事・ニュース
  • これまでの人生で嬉しかったこと・苦しかったこと
  • 何歳の時の自分が好きか
  • 上手に歳をとることができると思うか
  • これだけはしないと心に決めていること
  • 一番したいこと
  • あなたにとって幸福とは何か

本には人生を変える力がある。カルテという言葉に象徴されるように、岩田さんは、本を通じたカウンセリングをしているように思える。もしくは、まだ見ぬ世界を発見する喜びを求めているのか。おそらく、応募している人も、同じような思いなのだろう。「人と本を繋ぐ」「時代を経ても色褪せない本を継いでいく」そんな使命感のようなものさえ感じさせる。

そんな岩田さんがおススメしていた本で、気になったのが、

逝きし世の面影」(渡辺京二)、と「しゃべれどもしゃべれども」(佐藤 多佳子)。

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前者は岩田さんがバケツをひっくり返されたような思いをした本であり、後者は、乃木坂46の高山一美さんが、選んでもらった一万年選書の中で強く励まされた本。

いずれも読んだことがなかったので、早速注文してみた。

その人その人によって得るものは異なるのだが、人生を変えるような本を、読んでみるのは、なんとも贅沢な気がする。

 

ちなみに、2,018年の第1回目の募集は4月に終わっており、次回は10月とのこと。

自分をさらけ出すようで、気恥ずかしさもあるが、応募してみようかなぁと、少し思ったり。

(→一歩踏み出したくなる本 -「しゃべれども しゃべれども」読後感 - mnemo